ストレッチで血糖値は下がるのか?
- 糖質制限
指のさかむけが治りません。
「まんが日本昔ばなしに出られそうなくらい、村一番の孝行むすこやのになんでやろ?」
と20代前半のスタッフに話したところ、
「まんが日本昔ばなしってなんですか?」
と言われてしまいました。
今までで一番世代の隔たりを突きつけられた気がした、あらてつです。
もはや「親不孝やからさかむけができる」以前の話でした…。
さて。
全く話は変わります。
先日、ストレッチと血糖値について書いて欲しいとリクエストをいただきました。
恐らく、ストレッチで血糖値が下がると多くの糖尿病専門医がテレビやネット上で言っているからだと思います。
だがしかし。
ストレッチというのは、あくまでも筋肉を伸ばす運動です。
糖を消費しません。
ストレッチで血糖値が下がるわけなかろうがと常々思っていたので、実際に実験してみました。
ストレッチ前:116mg/dl (食後90分経過)
30分、全身くまなくストレッチ
ストレッチ後:116mg/dl
私、元プロスポーツ選手で、ストレッチに関しては、何もしてない方よりも知ってるつもりです。
その私が30分全身のストレッチを行って、ビタ1mg/dl たりとも下がりませんでした(笑)
糖尿病専門医が言う「ストレッチによって血糖値が下がる」は、例によって「コーヒーが血糖値にイイ!」とか「緑茶は血糖値にイイ!」と一緒で、自分で試していない単なる受け売りです。
信頼性の高い学術論文や生理学的機序が明確に裏付けられているわけではありません。
特に、静的ストレッチ(スタティック・ストレッチ)に血糖降下作用があるかは非常に疑わしい、いや、ないと言っても過言ではないです。
そこで、「ストレッチによって血糖値が下がる」説を調べてみました。
■ 一般的に語られる「ストレッチで血糖値が下がる」理由とは?
糖尿病専門医や健康雑誌などが挙げる理屈:
•筋肉を伸ばすことで毛細血管の血流がよくなり、インスリン感受性が高まる
•交感神経優位から副交感神経優位になり、ホルモンバランスが整う
•血行が改善し、筋肉細胞へのグルコース取り込みが促進される
これらの多くは仮説レベルか、エビデンスレベルが低いデータに基づいています。
■ 学術文献を調べてみた結果
●有酸素運動には血糖値降下作用が明確にあるが、ストレッチ単体に関しては信頼できるデータが非常に乏しい
探しまくってようやくこんなの見つけました:
Stretches and Post-Prandial Glucose Level in Type 2 Diabetic Patients
Ahmed et al., Journal of Diabetes Research, 2016
→ 結果としてわずかな血糖低下が報告されたが、対象者が高齢・運動習慣なし・食後早期という限定条件。
また、対象者数も20名以下と非常に小規模で、統計的信頼性に欠ける。
Stretching Exercise Improves Endothelial Function and Glucose Metabolism in Middle-aged Men with Metabolic Syndrome
Shinno et al., Diabetology International, 2020
→ 長期(12週間)の介入で、血糖値やHOMA-IRに改善傾向。
ただしこれも「すぐ下がる」ような即時的効果ではなく、間接的な体質改善として捉えるべき内容。
■ 結論
•ストレッチによって「すぐに」血糖値が下がるという信頼できるエビデンスは存在しない
•「ストレッチによって血糖値が下がる」は「緑茶が血糖値にイイ!」と同じく、自分たちで実証していない根拠のない「うわさ」レベルの話
•そもそもの話、元アスリートで糖尿病専門医よりもストレッチを熟知している私が、30分全身ストレッチして血糖値が変わらないという実験結果が、現実を非常によく反映している
先程も書きましたが、例え糖尿病専門医といえど
「コーヒーが血糖値にイイ!」
「緑茶が血糖値にイイ!」
「玄米は血糖コントロールにイイ!」
「天ぷらそばは糖尿病にイイ!」
「じゃがいもは血糖値にイイ!」
「長湯すると血糖値が爆上がりする!」」
なんてなんの根拠もない嘘っぱちを垂れ流すので、くれぐれもご用心ください。
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