【結論】エリスリトールは危険なのか?Nature Medicine論文をEBMで検証する
- 糖質制限
ー「エリスリトールが心臓に悪い?」その不安、論文の読み方を間違えています。ー
今年は怒らないとお不動様に誓ったのに、新年早々オコリザルと化してます。
これではダメだと、今月の標語を考えました。
「明日に礼拝、夕べに感謝」
なんかちがうな。
「てのひらのしわとしわをあわせて、しあわせ。なーむー」
いつも心に菩薩の笑みを、あらてつです。
このCM、ご存じの方いらっしゃいますかね…。
話は変わりまして。
先日、お客様から「エリスリトールは心臓病の原因になる」とのコメントをいただきました。
「エリスリトール 危険」
こう検索して、この記事にたどり着いた方も多いと思います。
結論から先にお伝えします。
エリスリトールの安全性に、現時点で問題はありません。
では、なぜ
「エリスリトールは危険」
という話が広まったのか?
そのきっかけになったのが、2023年2月に医学誌 Nature Medicine に掲載された、ある論文です。
第1章:話題になった「Nature Medicine論文」とは何だったのか?
エリスリトールが危険だと言われるようになった直接のきっかけは、2023年2月に医学誌 Nature Medicine に掲載された論文です。
論文のタイトルは、
「The artificial sweetener erythritol and cardiovascular event risk」
(人工甘味料エリスリトールと心血管イベントリスク)
タイトルだけを見ると、
「エリスリトールが心臓病を引き起こす」
と読めてしまいます。
だがしかし。
まず最初に整理しておくべき、とても大切なポイントがあります。
この論文は、
「エリスリトールを摂取させて、心臓病が増えたかどうかを調べた研究」
ではありません。
では、何を調べた研究なのか?
この研究は『後ろ向きコホート研究』と呼ばれる手法で行われています。
簡単に言うと、
- すでに心血管疾患のリスクが高い人たちのデータを集め
- 血中のエリスリトール濃度を測定し
- その後の心血管イベントとの「関連」を統計的に解析した
という研究です。
ここで重要なのは、
「因果関係」を調べた研究ではない
という点です。
要するに、
・エリスリトールを摂ったから心臓病になったのか
・もともと心血管リスクが高い人ほど、結果として血中エリスリトールが高かったのか
この論文では、そこを切り分けることはできません。
実際、エリスリトールは体内でもブドウ糖から自然に合成される物質であることが知られています。
そのため、
- 糖代謝が乱れている人
- 心血管リスクが高い人
ほど、食事とは関係なく血中エリスリトール濃度が高くなる可能性があります。
この点を理解せずに、
「エリスリトール=危険」
と短絡的に結論づけてしまうと、話は大きくズレてしまいます。
次回は、この論文を EBM(根拠に基づく医療) の観点から見たとき、どの程度の信頼度なのかを整理していきますね。
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